四階みたいに
【第15話】で矢晴の言っていることが論理的に破綻しているような気がして、純が四階に言ったことを想起していたりしたけども、今回の【第16話】で矢晴自身が自分が純に対して言っている罵詈雑言を「四階みたい」と表現していて。
矢晴の言動のどこからどこまでが病症により出てきている言葉になるのかは定かではないけども、最初に激昂して純に「性欲だ」と断定している部分からもう、「壊れた言葉」なんだろうかなと思う。
落ち着いて話しているような部分も、最初は本当に落ち着いて理性的に言葉を選んでいたのだろうけど、だんだんと言葉を選べなくなって。そして、考えなしの純の言葉が拍車をかけて。という感じなんだろうと思うのだけど。
壊れているようでいて人間の本質を突いているようで。どこが壊れててどこが壊れていないのかがわからないから、じっくり考えたいような気もするし、壊れた言葉を鵜呑みにしてしまう危険性を考えるとじっくり考えたくはない、感じ。
それにしても、壊れた状態でここまで広範囲に思考を広げてそれを言葉にできてしまう矢晴がすごい……。薬飲んでちゃんと調子のいいときにちゃんと対話して欲しい……。
矢晴が薬を飲んでないことに気づいた純が、『その言葉を私が「良い」と言ってしまったらそれはつまり――』と、汗かくところが、いいなと思っていて。つまり「病気のままでいろと言ったことになる」みたいな感じかなー?
純が気付かずに壊れた矢晴を肯定し続けなくてよかったよね。うん。
それはそれとして、矢晴のなかの純が怖かったのは、矢晴の前で四階をやりこめた純の自業自得でもあり、と。そっかそっか。
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