怒らない
純は、矢晴に怒らない。矢晴がどんな失敗、失態をしても怒らない。
失敗、失態に対して怒る必要がないし、やってはダメなこと(酒を飲む)に関しては、穏やかに制止する。
矢晴は、たぶん、怒られる=自分を見てもらえる的に考えちゃってるような気が、する。気を引きたい子供が悪さするような。でも、怒られるのも怖くて嫌なの。
矢晴の思う怒られそうなことして、怒られるとかやっぱりダメ人間みたいに思って不安と恐怖でドキドキする感じ。純は怒らないからホッとするけど、今度は怒られないことにダメ人間だから相手にされないみたいに思ったりするみたいな。怒られたら「こんなダメ人間でも相手にしてくれる」って安心するのかな。
純の「怒らない」は「相手にしない」ってことじゃないけど、矢晴には「相手にされてない」ように思えてるのかな。純は怒らないけど放置もしないのに。
「幼児や病人として扱われて、一個人として相手にしてもらえてない」、「漫画家の古印葵は憧れの眼差しで見られてる」って感じだろうなーとは思うんだけど。
純に甘えて穏やかに過ごしたら、矢晴の失敗、失態も減る気がするんだけどなあ……、変に反発するから失敗したって思うんじゃないのか……? とか思ったりもするけども。
この矢晴の、怒られたいし怒られたくないし慰められたくないし優しくしてほしいし優しくされたくないし…………みたいなぐちゃぐちゃなの、むっちゃわかるけど、純はかなり良い対応をしてくれてる気がするんだー。たまに華麗に地雷踏むけど。
いやでも、矢晴の心のなかの、まともな足場のほうが少ない感じの地雷原で、たまにしか地雷踏んでかない純ってすごくないか……?
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