【第6話】の

 純の学生時代(中学生なのかな?)のクラスメートが死んだ挿話の後の、

『絶望してる時に自分を優先順位の一位にしてくれない人間しか周りにいなかったらどうなるか』『知ってるか?』

『存在を忘れられて「たかが」金もなくてどこへも行けなくて選択肢もろくになくて』『「たかが」がないだけでどんなに惨い身体になるのか』『知ってるか?』

『消えた人間から無能の烙印を押されたのだからせめて上からモノを言うのをやめろ』

のところ、私は初読時から、変にこっちに向かって飛び出してくる(第4の壁を突破してくる)感じが好きではないのだけども。

このシーン、「夜の海の浜辺に立ち尽くす人影」のような心象風景になってるけども、これ、もしかして、この水は矢晴の激情で、立ち尽くす人影は純自身で、語りは矢晴のものなのか? と思った。

もしそうなら、私、最初っから、矢晴の“説教”嫌いなのかもしれないな……と、思い始める。




そういえば、【第6話】のもともとのキャプションからいつ今のキャプションに書き換えたのかは定かではないが、今回の【第16話】の内容から考えると、あらぬ誤解を受けないように配慮的に、そりゃ書き換えるな、と思った。


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