言葉
純は『古印先生はどんな本よりずっと好ましい名前をつけてくれる』『私はあなたの言葉を着たい』と、古印葵の紡ぐ言葉に狂っているけども。
もしかしたら、“慈愛”という言葉も、古印葵の作品に見出した言葉なのかもしれないな、と思い始める。
純は、作中描かれた内容を見る限りでは、父親の友人が言っていた『死んだら骨は拾ってやる』という言葉と行動に納得がいっていない気がする。
それを数年〜十数年抱えてきて、それに納得がいくような言葉を探して本を読んできたけども、自分の心を納得させてくれるような言葉は見つからず。
古印葵の作品に触れ続けることで、初めて、それに“慈愛”という名前をつけることができた経験があったのだとしたら。
と考えてみる。
古印葵がつける名前・言葉なら、と盲信してしまうのも、無理からぬ事……とも思える。
古印葵の紡ぐ言葉の調べが脳に気持ちよくて、古印葵の描き出す世界が脳に気持ちよくて、で好きなのかなあとも思ってたんだけど、【第16話】を見ると、もっと根が深そうな感じで。ファンやオタクが神と崇めるよりも、ヤバい領域から崇めてる雰囲気。
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