力の強さ
矢晴が純に当たり散らしたのを純が『それがいいな』と受け取ってしまって、驚いたかそれ以上に怒りがわいたか、握られた手を振りほどき、それなりの勢いで純を殴る『ムニッ』というのがかわいくて。
純が飛んでくる拳に気づいて反射で避けたのもあるかもしれないけども、『ムニッ』となってしまうその非力さがかわいくて。
【第4話】では、『なんであなたがこんな目に合わなきゃいけないのか』『納得できない』〜『とにかくここにいちゃダメだ』とかなりの至近距離で純に迫られたのを、『ガッ』と振りほどいてる・押しのけているのを比較すると、かなり優しく殴ってるのが、かわいくて。
この後、純の思考では『これは慈愛』なんだよなあ、と読みながら純視点のことを思い出しつつ、さっき書いた「純が好きになるといなくなるトラウマ」を考え合わせたら、「純が個人的に好きだといなくなるから、広く大きく個人への愛ではない“慈愛”と思い込んで死なない・いなくならないように予防線を張っているつもり」なのでは? と思い至った。
話を戻す。
で、そんな非力な感じの矢晴が、【第16話】で純のパジャマの裾を掴んだ時の力強さよ……。と感動する。
軽く見積もっても、純の体重って矢晴の2倍近いでしょ? それをパジャマの裾を掴まれた純が『ぐっ』となって『び〜〜ん』ってなるの! 矢晴よ……がんばってるな……。と、うるうるくる上、あの表情が、も〜〜! かわいい!
こんな必死に縋る矢晴見ちゃったら、純はすぐにでも矢晴のこと抱きしめちゃうでしょ! もっともっと愛おしくなるでしょ! とウキウキするけど、漫画の作りとして、毎度盛り上がりを一回落とされるからどうなるのかわからん……ドキドキする……。
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