あなたの言葉を着たい

 純の『私はあなたの言葉を着たい』という言葉が怖い怖い。

狂い過ぎだよーーー! という気分になる。もとより「自身の言葉での思考を放棄」している感じがしてしまう。純の頭の中の辞書は古印葵の単行本2冊分しかないのか? みたいにも思えてくる。

矢晴が古印葵として紡ぎ出す言葉に強烈に惹かれているのはわからんでもないけども。

おかしいな、普段の純はあんなにいろいろ考えて、ちゃんと言葉にできてるはずなのに。そこに純の思考は乗ってないのか……? 祈りとはなんだったんだ……という気分になる。

古印葵の言葉でラベリングされたのが、それはそれは気持ちがいいんだろうな、とは思える。それが自分に欠落していると思っているものだったから。そのラベルによって欠落のない人間になれるから。みたいなところ?

純の古印葵への狂信のレベルを甘く見すぎてたぜ……って気分になった。しかも、古印葵の紡ぐ言葉に気持ちよくなってるのかと思ったら、違うところでさらにびっくりだ。

ふだんの純と古印葵に魅了されてる純と、ほんとに人格すら違うくらいに違いすぎんか……? 大丈夫か……? たぶん、矢晴が好きな上薗純は、ふだんの純だぞ?

『もう何も怖くない』って言ってる純が怖いよー! うえーん!

純がなにを怖いと思ってるのかわからないのが怖いよー、うえーん。

扱ってるものが重すぎて怖いよー、うわわーん。


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