ノベライズ
【売れうつ】本編を、小説化してみたい気持ちがある、けど、こんだけ絵で語られてるものが小説になるのかどうか、というと表現しきれないだろうな、と思うけど、小説でも読んでみたい。
自分が、今もまだ、人の書いた文章をまともに読めない(昔は手当たり次第で小説読んでたけど、今は読める文章の人はプロで1人、アマで1人くらい)ので、誰かが、もしくは作者自ら、小説化してくれたとしても、読めるかどうか……と悩んでしまうと、自分が読める自分の文章で書きたくなる。読みたいから。
ただ【売れうつ】の本編そのまま文章化しても、矢晴の思考も思想もかなり薄味になりそうな気がするから、表現媒体を変えるならいっそ純視点で紡がれる物語に仕立てたほうがいいんじゃないかなー? みたいな気はする。
それはそれとして。
わりと【売れうつ】の感想にも、「漫画なのに小説を読んだみたいな読後感」とか「純文学」とか「哲学」とか言われる方が多いし、小説を愛好する方へ特にすすめるコメントなんかも見かけたりもして、かなり小説的ではあるんだろうな、と思える。
矢晴が長尺しゃべるのを差っ引いても、狭い空間のふたりの会話劇とモノローグだから、文字数多くて、文章多め、となるからか。心情描写がリアルであるからか。
古印葵の漫画も、純文学的なのかもしれないな、と思うし、矢晴の中がそこまで言葉で溢れているなら小説やってもいいんじゃない? とも思ったりもする。でも、その溢れる言葉をとことん削って絵に昇華するのが、古印葵の漫画なのだろうな。
なんとなく、矢晴が原作で純が作画するみたいな共作とかしてみてもいいんじゃないかな、みたいに思ったりもした。純と矢晴でプロット交換して描くとかも、純が古印葵の真髄に触れられそうでいいんじゃないかと思ったりもする。
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