上薗純の家庭環境とか

 円満で幸せな家庭で育ったのかなあ〜とか思っていたら、案外、辛い環境ではあったのね、と。

父親を幼いうち(どう高く見積もっても10歳くらいまでと思われる)に病気で亡くしている。胃弱のおじいちゃんと、お母さんがいる。

実家には、献本を送って親戚に配らせる、と言っているので、叔父叔母等の親戚はある模様。

純は一人っ子だから、なんでも話せる弟が欲しかった、と今でも思っていると言う。

一人っ子で、父親も亡くしているのでは、かなり寂しい子供時代〜だったのかなあ? とは思う。

父親を亡くしたことと関連し、父親とその友人のエピソードが、純の人格形成にかなり大きな影響を与えている。

純の話した内容からは、純はその友人に対して、ずいぶんと“暗い”感情を持っているようではあるがそれを無理矢理“明るい”感情へと転換しているフシがある。

もしかしたら、母親がその友人と再婚した、とかあったりするのかな? とか、ちょっと考えたりした。もしそうだったら、純が都会で一人暮らししているのとか、「配らせる」という言い方とか、ちょっと納得いくかもな、とかなんとか思ってみたりする。

純は父親を亡くしているが、学生時代にクラスメイトも亡くなっている。そこまで親交が深いわけでもなかったようだが(純の誤魔化しでなければ)、勉強を教えてもらったり絵を褒めてもらったり、修学旅行では同じ班だったりしているので、ある程度親しい。

【第6話】のこの学生時代の挿話と、【第15話】の父とその友人の話を考え合わせると、純の内面で「死」や「孤独」がどう捉えられているのか、少しわかるのかもな、と思う。


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